美香は、子どもの頃から父親が大好きだった。
父はいつも笑顔で、美香の話を熱心に聞いてくれる優しい人だった。
美香が学校で何かを頑張った時や、落ち込んだ時も、父はそっとそばにいて支えてくれた。
しかし、美香が大学生になった頃、父は突然、重い病気を患った。
「もうすぐいなくなってしまう」という現実を少しずつ受け入れてなくなっていた。
ある日、父の病状が変わって、美香にとって最後の誕生日が近づいていました。
彼女は複雑な気持ちで、その日を迎える準備をしていた。
父がプレゼントを用意できる状況ではないことを知っているいたため、誕生日のことを忘れたい気持ちもあった。
誕生日の前日、母がそっと美香に封筒を手渡した。
「お父さんが、どうしても渡してほしいって言ってたの。元気なうちに少しだけ準備していたみたい」
美香は驚き、封筒を受け取った。中には、父の字で書かれた手紙が一枚入っていた。
美香へ
お誕生日おめでとう。もう18歳か。 お父さんは君の成長をずっと見てきたけど、これからは守る立場になったな。
これからも美香がどんな道を歩いていても、君を応援しているよ
お父さんが君に贈る最後のプレゼントは、言葉にするのが少し難しかったけど、これだけは伝えたかった。
美香、どんな時も自分を信じて頑張ってほしい。
そして、何かにあった時は、いつお父さんでもそばにいると思ってました。
君の笑顔が、お父さんにとって一番の宝物だったんだ。
「お父さんより」
美香は涙が
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