母が残ったエプロン

僕の母は料理が得意で、家族のためにいつも美味しいご飯を作っていた。

母のエプロンの姿は、僕にとって家の温かさだった。

特に日曜日の朝は、台所から聞こえる鍋や包丁音、そして焼きたてのパンの香りで目が覚めるのが好きだった

社会人になり、仕事が新しくなったから、家を出て母の料理を味わうことも少なくなった。

ある日、母が病気で急遽連絡がありました。

心の準備ができていなかった私は、何も言葉が出ず、ただ呆然とするしかなかったです。

母の葬儀が終わった後、私は実家に居た。

そこで、母が最後まで使っていたエプロンが台所に畳んであった。

私にとっては懐かしい、そして温かいそのエプロンの匂い

ふと、母のように料理をしてみたいと思って、チャレンジしたけどそう思うように味も母には遠く及ばなかった。

考えると、心が温かくなる瞬間ともうずっと母の料理を食べられない寂しさが入り混じる瞬間でもあった

今でも、そのエプロンは僕の部屋に飾ってある。

母の温もりを感じるそのエプロンを見て、母が家族のために尽くしてくれた日々の愛情を感じ、私もいつか誰かを支えられる存在になりたいと思う。

母が残してくれたエプロンは、私にとってもさらに宝物になっている